兵庫県某所、林道沿いをチェックしていると、高さ1メートル程のコナラの立ち枯れを発見。
軽く手で押すだけで簡単に倒れる程内部はスカスカの白枯れ。
大きなカミキリムシの幼虫が一匹ポロリと転げ落ちた。
地面に残った根部側はというと、これが見事な赤枯れ。
もしやと思って穿ってみると、案の定ネブトクワガタの幼虫が出てきた。
あまり数が多そうではなかったのでそっと埋め戻して、別の木を探す事にした。
暫く歩くと、有望そうな桜の切り株を発見。
木口付近はボロボロに枯れていますが、根元はまだしっかりしています。
落ち葉を払いのけ、そっと樹皮を捲ってみると、シロアリが巣食っています。
ネブトの幼虫を採集した経験のある方なら判るでしょうが、この時点でニンマリです。
硬い芯回りを中心に幼虫が入っています。雌雄判別して2令~3令を数匹キープしました。
次のチェックポイントは本命のアカマツの倒木。
なかなか良い状態の木が見つかりませんでしたが、最後の最後に倒木の下の腐葉土のさらに下の土の中に数匹見つけることができました。
土中に含まれる僅かな植物土や樹木の毛細根などを食ってるのかもしれませんね。
成虫が一匹も採れなかったのは残念でしたが、バラエティに富んだ採集ができ冬の採集一発目としては好スタートを切れたと思います。